中央競馬
まずは今週の出馬表を眺めていただきたい。まさに師走競馬オーラス間近。各レースとも馬が集まり、いずれも激戦必至のメンバー構成。各陣営、各ジョッキーともタイトル争い、目標達成に向けていかに力が入っているか、ヒシヒシと伝わってくる。
成績欄だけ見るのではなく、その背景にある狙いや心理を読み解くことで、より一層、馬券戦略に厚みが出るのがこの時期の醍醐味。是非、我々競馬JAPANとともに、勝負の年末年始開催をご堪能いただきたい。
さて、土曜日の午前推奨は阪神4R。⑧メイショウサンガの2戦目を狙い撃つ。
スタート直後に両サイドから挟まれて位置取りを悪くした前走。道中も終始リズムが悪く、お世辞にも褒められた内容とは言えなかった。
それでも、ラチ沿いを我慢強く追走し、直線は間を割ってメンバー最速の上がりを使って前との差を詰めて見せた。マイペースで運んだ勝ち馬を捕まえるには至らずも、走破時計2.01.7秒は新馬戦としては(高速馬場だったことを差し引いても)優秀な部類。素質の片鱗は見せたと考えていい。
500キロ台の大型馬であることに加えて、攻めが手緩く叩いて良化させるのが常の千田厩舎なら、初戦より2戦目狙いが定石。そのタイミングで鞍上・武豊へのスイッチも、大幅良化を武器に勝ちに来たサイン。ゲートを決めて好位で運べば、初勝利を掴み取れる。
⑪ソフトフルートの前走は、見るも無残なドン詰まりの連続。特に最後の不利はキツく、あの福永が騎乗停止に追い込まれたほど。瞬発力のあるタイプではないだけに余計に大きな不利だった。今回は鬱憤を晴らしたい一戦。中間の調整も順調でデキ落ちは見られず、逆転の可能性も大いに秘める存在。
レース前からテンションが高く、その分で折り合いを欠いてしまった④シュルシャガナの前走。今回も課題は気性面ということになるが、スミヨンの内枠なら巧みに折り合いを付けてくる公算は強い。初戦2着が目を引く内容。まだ見限りは早計。
前有利の馬場設定を味方に付けられそうな②バビット。穴は⑯ダンシングリッチー。間隔が開いていた前走はプラス12キロが示す太目残り。ひと叩きの上積みは大きく、前進必至。鞍上は、前走で◎の手綱を取っていた松山。黙って引き下がるわけにはいくまい。
※馬番は予想家の評価順となっております。ご注意下さい。
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